ついに、2025年10月を以て念願のSFCを取得しました。
この記事では、SFC取得を目指した理由から、修行の計画、実際のフライト、そして達成の瞬間までを振り返ります。
これからSFC修行を考えている方の参考になれば幸いです。
SFCとは
この記事をご覧になっているということは、もはや説明不要かとは思いますが、
SFC(SUPER FLYERS CARD)は、ANAが提供する上級会員向けのクレジットカードで、ANAの「プラチナサービス」以上のステータスを取得した人が申し込むことができます。このカードを持つことで、ANAの上級会員サービスを半永久的に継続できるのが最大の特徴です。
主な特典
• ANAラウンジの利用:国内線・国際線ともに、ANAラウンジを利用可能。
• 優先搭乗・手荷物サービス:チェックインや搭乗、手荷物の取り扱いがスムーズに。
• スターアライアンスゴールド資格:ANA以外の提携航空会社でも上級会員待遇。
• 家族カードでも特典適用:家族も同様のサービスを受けられる。
取得方法
SFCは誰でも申し込めるわけではなく、まずANAの「プラチナステータス」以上を取得する必要があります。そのためには、年間50,000プレミアムポイント(PP)を獲得する必要があり、これを目的とした「SFC修行」と呼ばれるフライト計画を立てる人も多くいます。
SFC取得を目指した理由
• 快適な旅を求めて:ラウンジ利用、優先搭乗、手荷物の優遇など、旅の質を高める特典に惹かれました。特に海外へ行く際はこの恩恵は大きいと実感しており、「取得したい」と強く感じた理由です。
• 家族への恩恵:SFCは家族カードでも特典が受けられるため、家族旅行の快適さも向上します。これは取得後の副産物だと思っていて、今後の家族旅行も少し楽になるかなと感じています。
• 将来の海外旅行に備えて:スターアライアンス加盟航空会社でも特典が受けられるのは大きな魅力でした。各国主要キャリアがスターアライアンス加盟、そして親族がドイツ在住でいずれ来るであろうドイツでの親族の集まりのためのフライトにも活きるだろうと考えています。
SFC修行の計画
初めに申し上げますと、SFC取得は生半可な気持ちでは達成できません。
というのは金銭と時間のコストが割とかかるからです。
金銭については、最安でも約50万円程は見込んでおかなければならないこと。
時間については、50〜80時間(フライト時間のみ)を要します。
私の計画は、2024年末から始まりました。
理由は先ほども記載したとおりですが、1番は海外渡航時の負担軽減のためです。
特に近年は海外出張が増えており、チェックイン(長蛇の列になることが多く時間を要する)、搭乗までの待ち時間(カードラウンジを利用可能なものの場所は限られ席数も少なめ)、荷物受け取り時(受け取りまで時間を要する)に大きなストレスを感じておりました。
特に搭乗までの時間が短縮できると「早めに空港へ行かなければ」という見えないプレッシャーからも解放される、そう思ったのです。
さて、2024年末に「2025年は国内、海外出張が多くなりそうだな」「家族旅行で沖縄に最低2回は行くことになるな」と分かった時点でANAワイドゴールドカードを申し込むことに決めました。
そして、出張(国内、海外含め)計画をANAもしくはスターアライアンス加盟キャリアで移動すると仮定しおおよその獲得PPを事前に計算しました。
この時点で、おそらく2025年10月頃には達成できるかどうかギリギリのラインかなと予測しました。
2025年9月末でプラチナ達成まで残り10,000PP未満であれば、PPを稼ぐためだけにフライト予約しようと決意し(これが本当の意味での修行)2025年1月を迎えました。
「生半可な気持ちでは達成できません」と書いた割には緩めな感じで始まりました。
しかし、意思だけは堅かったと誓っております。
50,000PP達成までの全記録
では、50,000PP達成までの全記録をこちらに!
基本的に羽田・成田発着をメインとしています。
コストは一部概算です。
| No. | 行き先 | PP | PP累計 | コスト(単価:円) | コスト(累計:円) | PP単価(円) | 航空会社 | 種別 | 備考 |
| 1 | 羽田ー那覇 | 1,486 | 1,486 | 14,010 | 14,010 | 9.4 | ANA | Private | |
| 2 | 那覇ー羽田 | 1,486 | 2,972 | 14,010 | 28,020 | 9.4 | ANA | Private | |
| 3 | 羽田ー伊丹 | 410 | 3,382 | 14,010 | 42,030 | 34.2 | ANA | Private | |
| 4 | 伊丹ー羽田 | 410 | 3,792 | 14,010 | 56,040 | 34.2 | ANA | Private | |
| 5 | 羽田ー香港 | 1,367 | 5,159 | 54,020 | 110,060 | 39.5 | ANA | Work | |
| 6 | 香港ー羽田 | 1,367 | 6,526 | 54,020 | 164,080 | 39.5 | ANA | Work | |
| 7 | 羽田ー上海 | 833 | 7,359 | 87,835 | 251,915 | 105.4 | ANA | Work | |
| 8 | 上海ー羽田 | 1,166 | 8,525 | 87,835 | 339,750 | 75.3 | ANA | Work | |
| 9 | 成田ーバンコク | 3,012 | 11,537 | 98,159 | 437,945 | 32.6 | THAI AIR | Work | |
| 10 | バンコクー羽田 | 2,151 | 13,688 | 98,159 | 536,140 | 45.7 | THAI AIR | Work | |
| 11 | 羽田ー伊丹 | 820 | 14,508 | 13,695 | 549,835 | 16.7 | ANA | Work | |
| 12 | 伊丹ー羽田 | 820 | 15,328 | 13,695 | 563,530 | 16.7 | ANA | Work | |
| 13 | 羽田ー青島 | 837 | 16,165 | 77,425 | 640,955 | 92.5 | ANA | Work | |
| 14 | 大連ー成田 | 781 | 16,946 | 77,425 | 718,380 | 99.1 | ANA | Work | |
| 15 | 羽田ーバンコク | 2,151 | 19,097 | 73,825 | 792,205 | 34.3 | THAI AIR | Work | |
| 16 | バンコクー羽田 | 2,151 | 21,248 | 73,825 | 866,030 | 34.3 | THAI AIR | Work | |
| 17 | 羽田ー那覇 | 1,476 | 22,724 | 15,850 | 881,880 | 10.7 | ANA | Private | |
| 18 | 那覇ー羽田 | 1,476 | 24,200 | 15,850 | 897,730 | 10.7 | ANA | Private | |
| 19 | 羽田ー新千歳 | 1,165 | 25,365 | 27,220 | 924,950 | 23.4 | ANA | Work | |
| 20 | 新千歳ー羽田 | 1,165 | 26,530 | 34,120 | 959,070 | 29.3 | ANA | Work | |
| 21 | 羽田ー新千歳 | 1,165 | 27,695 | 30,520 | 989,590 | 26.2 | ANA | Work | |
| 22 | 新千歳ー羽田 | 1,165 | 28,860 | 30,520 | 1,020,110 | 26.2 | ANA | Work | |
| 23 | 羽田ー新千歳 | 1,165 | 30,025 | 25,570 | 1,045,680 | 21.9 | ANA | Work | 7月:Bronze達成 |
| 24 | 新千歳ー羽田 | 1,165 | 31,190 | 25,570 | 1,071,250 | 21.9 | ANA | Work | |
| 25 | 羽田ー長崎 | 1,315 | 32,505 | 44,530 | 1,115,780 | 33.9 | ANA | Work | |
| 26 | 長崎ー羽田 | 1,315 | 33,820 | 33,230 | 1,149,010 | 25.3 | ANA | Work | |
| 27 | 羽田ー伊丹 | 420 | 34,240 | 13,685 | 1,162,695 | 32.6 | ANA | Private | |
| 28 | 伊丹ー羽田 | 420 | 34,660 | 13,685 | 1,176,380 | 32.6 | ANA | Private | |
| 29 | 羽田ーチャンギ | 2,484 | 37,144 | 111,325 | 1,287,705 | 44.8 | ANA | Work | |
| 30 | チャンギーバンコク | 445 | 37,589 | 13,000 | 1,300,705 | 29.2 | SINGAPORE AIRLINES | Work | |
| 31 | バンコクー羽田 | 4,703 | 42,292 | 111,325 | 1,412,030 | 23.7 | ANA | Work | |
| 32 | 羽田ー福岡 | 1,250 | 43,542 | 23,550 | 1,435,580 | 18.8 | ANA | Private | |
| 33 | 福岡ー羽田 | 1,250 | 44,792 | 23,550 | 1,459,130 | 18.8 | ANA | Private | |
| 34 | 羽田ー那覇 | 2,860 | 47,652 | 26,340 | 1,485,470 | 9.2 | ANA | Private | プレミアムクラス搭乗 |
| 35 | 那覇ー羽田 | 2,860 | 50,512 | 26,340 | 1,511,810 | 9.2 | ANA | Private | プレミアムクラス搭乗、10月:Platinum達成 |
という結果となりました。
コスト累計は約150万円と高額です。
が、私用でのフライトによるコストだけで計算すると約21万円でした。
相場の半額ほどでSFC達成となりました。
ちなみに私用フライトは溜まったマイルをSKYコインに交換しており(ANAゴールドカード所持により10,000以上からの交換で交換比率1.3倍以上に)、交換したSKYコインをチケット購入に充てています。
これにより、キャッシュの低減とマイル獲得が可能。
実質は21万円以下で達成というふうに捉えています。
また、PP単価はご覧の通り、
国際線よりも国内線の方が優秀で、
国内線もやはり那覇行きのコスパの良さが目立ちます(時期にもよるかもしれません)。
結局、いろいろなところで囁かれているOKAタッチのようなやり方が効率良くSFC達成するのには向いているのだなと感じます。
更には、ほぼ毎月開催されるANA国内線タイムセールを利用することで、ANA SUPER VALUE PREMIUM28のような商品が普段のチケット価格と比較すると安価に入手することが可能なので、こちらを狙い組み合わせていくことがPP単価を下げる秘訣と実感しています。
先人の知恵は偉大です。
SFC達成の瞬間
既にご覧いただいたとおり、2025年10月にSFCを達成した訳ですが、7月にBronze達成し残りの出張回数(行き先)と期間を勘案し、11月以降も海外渡航多めのため「出来るだけ早めにSFC達成しておきたい」と気持ちが急かされる様になりました。
海外渡航時こそステータスの威力(優先チェックイン、搭乗、荷物受け取り、ラウンジ利用)が発揮されるからです。
そんな中、バッチリの日程で10月搭乗分のANA国内線タイムセールが実施され、ANA SUPER VALUE P REMIUM28にて羽田ー那覇往復のプレミアムクラスを予約。
計算上、復路にてPlatina達成ということで、この往復フライトをSFC修行グランドフィナーレと銘打ちました。
先ずは往路。
せっかく行くので1泊の旅程でチケット購入(実のところ、当日往復できる便は既に予約で埋まっていました)。出発は午後便を利用です。
羽田空港第2ターミナルのANA PREMIUM CHECK-INへ。
この、ビカビカとサイネージで誘われている感が良いですね。

当然、ラウンジに向かいます。

搭乗。
広々していて良い。

シートは往復ともにこちら↓です。

国内線でエコノミークラス以外に登場したのは今回初。
国内線で機内食ということに違和感を覚えつつも、しっかりといただく。

読み溜めている本を貪るように読んでいたら、あっという間に那覇空港に到着。
続いて復路。
羽田のサイネージを見慣れていると、見落としそうなくらいの控えめさを感じます。

こちらでもラウンジ利用。
朝便だからか利用者は3名程と少なめです。

やはりオリオンを選んでしまいます。

復路も最新シートで広々快適です。

朝便の機内食はこんな感じです。
見た目以上にボリュームあります。

復路もあっという間で到着し、グランドフィナーレ。
やはりシートが快適だと、移動時間が2〜3時間程でも大した負担なく旅をすることができるなと実感した締めくくりとなりました。
Platina達成後
翌日にはPPが反映され、晴れて来期のPlatinumステータスが確定しました。
また、ANAマイレージアプリやWebサイト経由でSFCの申込依頼書も請求。
資料到着後、必要事項記入し返送(カードブランドによってはWebで完了可能)し1ヶ月もしない内にSUPER FLYERSと表記されたカードが手元に届きました。
50,000PP達成しANAマイレージのステータスがPlatinumとなれば、SFC申込依頼が可能です。
まとめ
Platinum達成後、既に海外へ3度渡航していますが(タイ航空便2往復、ANA便1往復)非常に快適です。
優先チェックインやラウンジ利用もそうなのですが、特に荷物受け取りの恩恵をこの3往復で実感しています。
22:30時羽田着の復路便を利用していたのですが、内2回は出発自体が1時間程遅れ(故に到着も1時間程遅れ)終電に間に合うか間に合わないかの瀬戸際でした。
*京急の品川方面最終は0:08
ですが、荷物が優先で出てきてくれ無事どちらも終電に乗り込むことができました。
実感すると、もう手放せないですね。
飛行機移動が多い方(特に海外)は、SFC取得・維持する価値があると確信しています。
この記事がお役に立てば幸いです。

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