長かったコロナ規制もようやく落ち着きを取り戻し、普段の生活もおおよそ平常運転になってきているかと思います。
海外渡航も然りですが、未だノービザで渡航できないのが中国です。
現在、中国に渡るにはビザ取得が必要です。
大きくは、基本的には赴任者用となる就労ビザと現地での業務にあたる業務ビザの2種類です。
今回は中国出張のために業務ビザを取得してきましたので、申請から取得の流れと注意点をお伝えしていきます。
業務ビザとは
中国にて業務目的で滞在する外国人に発行されるビザです。
中国での会議、商談、研修、現地の企業での業務活動など、一定期間、中国で業務を行うために必要となります。
業務ビザは、中国政府が定めるビザの種類のひとつであり、申請には、申請者の個人情報、渡航予定日、滞在期間、滞在場所、招聘企業の情報などが必要となります。
更に業務ビザの内訳として、シングル、ダブル、マルチなど一度のビザ取得で何度渡航可能かが分かれます。
シングルは1回渡航のみ30日滞在可能。
ダブルは、2回渡航可能で、それぞれ30日滞在可能。
マルチは、複数回渡航可能で、それぞれ30日滞在可能。
となっております。
いずれも期限があるので注意が必要です。
業務ビザ申請予約までの流れ
ビザ申請には、申請に向かう際の事前予約が必要です。
ビザを取扱している、中国ビザ申請センターHPから可能です。
また、詳しい流れは、日本橋夢屋さんHPを参考にされると分かりやすいです。
私は隔離が必要だった頃の海外渡航時や今回のビザ取得の際、参考にさせていただきました。
私は東京のビザセンター対象地域ですので、同じく対象地域の方は参考になるかと思います。
他ビザセンターご利用の方も流れは同じですが、同僚の話では東京程の混み具合ではなさそうです。
ビザセンター所在地
〒135-0063
東京都江東区有明三丁目7番26号有明フロンティアビルB棟12階
TEL:03-3599-5515
FAX:03-6432-0550
MAIL: tokyocenter@visaforchina.org
営業時間:9時〜15時(月曜〜金曜(祝日除く))
※2023年3月16日〜:9時〜17時に延長
ビザ申請予約、申請、受け取り時の流れと注意事項
ここからは、実際に私が予約〜受け取りまでを経験した際の気付き、注意事項です。
◾️事前予約
およそ2週間後の日付より予約可能。
時間枠が限られている上に、予約者が集中すると希望する日時が埋まってしまっていることもあり。
早めの予約を心がけましょう。
◾️申請前受付
予約日時が確定すると、登録したメールアドレスに「⚪︎⚪︎:⚪︎⚪︎〜⚪︎⚪︎:⚪︎⚪︎」に来るように、とメールが届きます。
そしてここからが要注意なのですが、多くの方が指定時間の5〜10分前には会場に到着されると思いますが、これが物凄い人だかりでビザセンターの入口から人が溢れている状態の日が多発しています。
入口外に警備員がおり、その方に「申請にきた」と伝えると予約時間を聞かれ、時間少し前だと第2待合室で待つように言われます。
警備員ではなく、入口入るとすぐにビザセンターの方(スーツ姿)が1人いるはずですので、その方に伝えましょう。
予約時間近くであれば列に並ぶよう指示をくれます。
申請時に第2待合室へ行ったとしても、どなたも呼びに来てくれません。
並んでしまいましょう。
もしくは余程列が長い場合は、予約時間まで待って並びましょう。
列に並んだら後は窓口で申請前の受付をするまで立ちっぱなしの長期戦が始まります。
私は4月後半の月曜午後に行きましたが3時間かかりました。
HPに月曜、祝日明け日は混雑すると記載されておりましたがまさにその通りでした。
1人で来られている方は後ろの方に言伝してお手洗いに行かれたりと何かとストレスのかかる状況でした。
長時間かかる原因としては受付窓口が3つと少なく、申請者も様々で特に書類不備等で時間がかかっている方が多いなという印象でした。
◾️受付後
受付で準備した書類が問題ないと確認されるとアルファベットと数字が羅列された番号札を渡されます。
ビザセンター内に待合の椅子があり(ここが第1待合室)モニタが数台ありますので、そちらに番号札の番号と受付窓口番号が表示されたら指定窓口まで向かいます。
ここでも待ちます。私は2時間待ちました。
申請作業に1人10分程かかっている印象です。
番号札には何番目と記載されていますので、時間がかかりそうな場合はセンターを出てビル内のコンビニやカフェ、ビル外に出ても構いません。
一度リフレッシュされることをお勧めします。
申請自体はスムーズで、書類再確認、ビザの種類確認、顔撮影、両手指の指紋採取を経て「何日の⚪︎⚪︎:⚪︎⚪︎〜⚪︎⚪︎:⚪︎⚪︎で受け取りに来てね」という紙を渡され終了です。
その間パスポートは預けたままですので、それまでの間に原本が必要な方は注意しましょう。
またPCR陰性証明等で検査を受けに行かれる予定がある方も事前にコピーをとっておきましょう。
料金は受け取り時に支払います。
ちなみに申請前受付待ちの時点で営業時間を超えても並んでさえいれば最後まで対応はしていただけます。
◾️受け取り
受け取り時は入口入ってすぐにいるセンターの方に、受け取りの旨伝えます。
そうすると申請時と同じような番号札を渡されますので、同じくセンター内で待つもしくは時間がある場合はビル内・ビル周辺で過ごします。
ここでも時間がかかる場合があるので注意しましょう。私は2時間半でした。
呼ばれたら窓口に向かい、内容を確認し支払いを済ませパスポート受け取り終了です。
支払いは現金もしくはクレジットカードです。
まとめ
ビザ取得すれば渡航ができるようになった中国ですが、ビザ取得にかなりの労力を要します。
とにかく申請、受け取り時に時間がかかるため作業用のPC、時間潰し用のコンテンツ、飲み物・軽食などは用意しておくと良いかと思います。
また、申請時の書類不備で当日申請ができなかった方も多々見かけました。
「5日後のフライト予約しているので今日申請できないとマズいんです」のようなことを言われている方も数名いらっしゃいました。
申請時不備の場合、申請予約からやり直しですので最短でも2週後ですからね。
ですので、ビザ取得を考慮する際は、期間と時間に余裕を持って行うことが1番重要と感じています。
以上、この記事がお役に立てれば幸いです。
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