敗戦です。
気持ち良いくらいにキレイに敗戦しました。
いやー、悔しい。情けない。
さて、週初めから気分は重いです。
チュニジア戦は0−3の完敗でした。
なぜ負けたのか?
結論、戦術変更せず終始無策だったからだと僕はみています。
早速本日のゲームを振り返っていきたいと思います。
両チームのシステム
どちらも4ー3ー3のミラーゲームでスタートしました。
前半は日本側に割とチャンスはあったかと思いますが、どちらかというとじわじわとチュニジアペースに持ち込まれていたように思います。
チュニジアペースの要因
チュニジアはDF4枚のブロックが固かった。
それよりもFWがファーストDFとして機能していて、日本のDFラインからのパスコースを限定していた。
そしてそこから中盤アンカー位置にいる遠藤選手にボールが入ると、チュニジアの中盤3枚で遠藤選手1人を囲みにきます。
ここを徹底しているので寄せが早く、遠藤選手がトラップした時には囲まれているような状況です。
そこで狩られるか、もしくは叩いてバックパスで戻す、というシーンがほぼ90分通して続きました。
つまり、守備と攻撃の大部分を担っている遠藤選手が前を向かせてもらえなかった訳です。
そうすると日本の攻撃リズムは停滞します。日本のストロングポイントである縦に速い攻撃は封じ込まれた訳です。
ゲームが動いた後半
試合後インタビューで、チュニジアの監督は「日本の弱点は終盤になると、スペースができることだ」と言っていました。
その見立て通り、前がかりになっている日本のDFとGKの間にボールを入れてきます。
1失点目、2失点目ともに同じ流れでDFーGK間コミュニケ不足というミスで失点となりました。
そうするとチュニジアは更にゲームを思うままに進められます。
チュニジアの硬い守備を、交代で入った三笘選手、久保選手、堂安選手で突破しようと試みます。
しかしチュニジアスタッフ陣は1枚上手でDFラインを4枚から5枚に変更します。
そうするとDFがサイドから攻めてくる日本に1人、2人釣られても中盤からもDFラインに加わり、守備ラインは元通りです。
チュニジアは2点リードしている訳ですから、その闘い方で良いんです。
焦る日本は前に前に仕掛けるしかありません。
そうすると相手側のカウンターを喰らうことになります。
3失点目はセオリー通りに、取られるべくして取られた形です。
この場面は板倉選手が中央からボールを持って仕掛けてくる選手に対し戻りながら、そして右サイドから並走してくる選手も気にしながらの守備でした。
若干サイド側に寄りすぎていたような感じに見えます。「そうは言っても先ずはサイドに叩いてくるだろう」そんな感じです。GKも含めシュートコース限定ができていなかった、難しかったシーンかと思います。
日本はどうすれば良かったのか?
やはり遠藤選手のポジションに手を加えるべきだったのかなと感じます。
ワンボランチで行き、遠藤選手にボールをつけるのであれば必ずもう1人ボールを遠藤選手から落としてもらい受ける役割が必要だったのではないか。
そしてダブルボランチに変更して対応するのもアリだったのではないか、そう思います。
日本が強くあるために
今日の試合は本当に悔しかった。
はっきり言って戦力的に負ける相手ではないと思っていた。
おそらく代表選手、スタッフもそう感じていたのではと思う。
キックオフ〜25分くらいまで観て思った。「ふわふわしていて、強度が不足している」と。
それがモロに結果に反映されたような気がす。
今後、日本が世界に勝ち続けていくには、早期の問題発見と分析、対策。
これをゲーム中にスタッフはもちろんピッチにいる選手で即修正、PDCAを回していけるかにかかっている。
そして今日1番悔しかったのは試合終盤〜終了後のSNS上での議論。
「○○選手じゃダメだ」「○○選手のところでボール取られすぎ。バックパスしすぎ」など。
そうじゃない。
そういう声も含めてサッカーだとは思うけど、なぜこの現象が起こり、どうすれば良かったのか、そういう議論をしたい。できる、考えられる人が増えていかないと日本サッカーは20年以上前から何も進化していないことになる。実際していない。
ただ、これは仕方がないことでもある。
今やJリーグ観戦は現地かDAZN。海外サッカーももちろん同じ。
地上波ではほぼ放送はない。
更に今回の代表戦でもそうだけど、試合スタッツについて解説される時間が極めて少ない。
更に更に試合後のスポーツニュースでは良くて結果のみ。議論しようよ。深め合おうよ。
ゲームで負けたことよりも、この現状を改めて感じて悔しかった。情けなかった。
日本は確実に人口減少していて、このペースで行くと将来的には総人口1億人を割る。
そして年齢別に見ると超少子高齢化でスポーツをする人口は減少し、観戦する人口も減少する。
つまり産業は縮小していく。
「日本人の受け皿である国内リーグが衰退する=国際舞台でも戦えない」である。
企業も同じ。
さあどうする日本。
コメント